外に出ているだけで汗ばむような良いお天気。
そんな9月9日。ほし組オープンプランクラスは、
内浦漁業協同組合さんにお邪魔して、
水産教室を実施していただきました。
静岡県水産・海洋技術研究所の
竹本様の協力の元、実施していただいたこの「水産教室」。
実際に船に乗って養殖の現場を見せていただく体験教室です。
申し込みをする学校がたくさんあり、
なかなかスケジュール決定が難しかったのです。
しかし無理を言って調整していただき、9月9日に決定。
雨が降った場合の予備日も設定することができなかったため、
雨天の場合は中止。
そんな背水の陣で挑んだ校外学習でしたが、
上記したように良いお天気の元、
無事に実施していただくことができました。
到着したら、まずはあいさつ。
そしてすぐに乗船する準備を整えます。
安全のため、ライフジャケットを人数分用意していただており、
そちらを着用します。
そのあとは、いよいよ乗船!
赤組と白組に分かれて、2艘の船に乗りました。
船はどんどんスピードを上げて生簀へ。
乗り物が苦手な、執筆者である私。
正直に言うと少し怖いくらいのスピードでしたが、
子どもたちは大興奮!
歓声をあげながら船に乗っていました。
生簀に到着したら、まずはマダイの生簀を見学。
様々な質問をしながら、漁師さんが餌やりする様子を
見学させていただきます。
なんとマダイは4000匹!すごい迫力でした。
餌やり体験なども行わさせていただきました。
そのあとは、マアジの生簀の見学。
少し小さいマアジですが、その量に圧倒されました。
なんと10万匹もの量!
重さで言うと6tを超えるそう!!
飛び跳ねるアジの飛沫が船にかかるほどでした。
さて、陸地に戻ってきてからは質問タイム。
大興奮の時間を過ごした子どもたちは、質問したいことがたくさん!
どんどん質問が飛び出しました。
Q.生簀に入れる稚魚はどのように手に入れてますか。
A愛媛や四国などから仕入れてきています。
Q.何年ここで養殖をしていますか。
A.昭和45年からやっています。
Q.漁師さんの1日のスケジュールを教えてください。
A.夜中の1時くらいには働き始めて、9時くらいには陸に戻ってきます。
陸では網の修理などを行なっています。
Q.生簀の中のゴミや、死んでしまった魚はどうしているのですか。
A.ゴミは掬って処分して、死んでしまった魚は『産業廃棄物』になるので、
決められた山の中に埋め、肥料として扱います。
Q.えさの種類は魚によって違うのですか。
A.稚魚の頃は、高タンパク、高カロリーの餌を与えて大きく成長できるように。
成魚になったら、カロリー控えめなものにして、太りすぎないようにしています。
Q.どのくらいの期間で出荷していますか。
A.大体、1〜2年ほど育ててから出荷をしています。
Q.魚の住みやすい水温は。
A.海水温は20度くらいまで。それを超えると死んでしまう魚も出ます。
最近だと海水温が31度という日もあって、とても大変です。
まだまだ質問はありましたが、ここに書ききれないくらい!
その全てに丁寧に答えていただきました。
なかなか体験できない素晴らしい学びを得たほしRさん。
充実した事後学習にも取り組み、さらに学びを深めてもらおうと思っております。
企画・運営・執筆:多田 真志(5R)