2016年10月13日木曜日

オープンプラン6年生 算数「比~割合の表し方」

6年生の算数では
割合を比を使って表します

ここでは比を使って
赤・青・黄色の
色水を作る活動を行いました

まず子どもたちが好きな割合で
色々な色を作ります

赤の色水をキャップ1杯と
黄色2杯でオレンジになったよ!

などの嬉しそうな声が聞こえてきました
それを黄色=1:2」と
表すことを伝えました
色々な色ができてくると
子どもたちは綺麗な
グラデーションになるように
並べたくなってきます

ここで
赤:黄色=1:2と1:3では
どちらのほうが、黄色に近い色ですか?
と質問します

もちろん1:3です
子どもたちも全員が
「1:3」と答えてくれました。

では
1:2と1:3と2:5ではどうですか?
少し難しくなりますよね。

ここで子どもたちが揺らぎ始めます
1:2! 1:3! 2:5!
答えもバラバラです。

そこで
さっきの1:2と1:3は
すぐに比べられたのに
何で2:5は比べにくいの?
と聞きました

すると
さっきの1:2と1:3は
赤が1でそろってたから・・
と一人の男の子が話し出すと
そうか!
と周りの子達の表情が変わりました

そろえればいいんだ!

そこからは
1人ひとりで確かめる
個別学習に入ります
1:2と1:3を2倍して、2:4と2:6にする児童
2:5を2分の1にして1:2.5にする児童
そうすることで

比べることができること

を発見することができた子どもたち
ここから
さらに美しいグラデーションになるように
2:3と3:4にあるのはどんな色(比)だろう
と自分で考えていくことができました

子どもたちが
そうか!
となる瞬間

自らの手でつかみとった
新しい知恵を
ワクワクしながら使っている
瞬間を見るために
これからも
オープンプランの算数の授業を
考えていきたいです


オープンプラン5年生 算数「分数と小数比べ+分数討論会」

5年生の算数では
分数と小数・整数の関係
を学びます

今回の授業では
同じ値の分数と小数
を調べる活動を行いました

たとえば
1/2mと同じ長さは0.5
0.4mと同じ長さは2/5m
という内容です

そこで
子どもたちが実際に
分数mと小数mを作り
グループに分かれて
お互いに同じ長さのテープを
見つけていく活動を
行いました 
 


なんで同じなんだろう?

活動を開始した時には
戸惑う子どももいました
しかし
1つ また1つと
分数と小数の長さが
一致していくにつれて

あれもそうじゃない?
新しくあの長さ作ろう!

といった発言が
飛び出してきました
自分たちで
分数や小数を長さとして
作る・比べる
具体操作を通して
視覚でも
感覚としても
同じ長さであるということを
理解していくこと
ができました
次に この経験をもとに
『2mの1/3と、2/3mはどっちが長いか?』
分数討論会を行いました

子どもたちは
2mを基準にしているから
2mの1/3の方が長いという意見と
分子が2なのだから2/3の方が長い
という意見で半々に分かれました
最初の討論では
意見に不安を持つ子ども
自分の意見に自信を持つ子ども
意見を聞いて意見を変えたい子ども
など様々な様子が見られました

そこで
「意見を変えたい人は動いて下さい」
と言うと
なんと3グループに分かれました
子どもたちが自分の言葉で語り
また他の人の意見を聞く場を作ることで
わからないことを質問したり
説明に図や実演を交えるなどの
相手を説得するための工夫が
随所に見られてきました

このような工夫によって
次第に同じ値であることに
意見が集約していきました

このように
オープンプランの算数では
体験や活動で終わることなく
体験を通して
考えたことやわかったことを
相手にきちんと伝える
算数的な言語活動
を行っています

オープンプラン4年生 算数「わり算の性質」

答えが4になるわり算
を考えてみましょう

この投げかけから
活動は始まりました

  

今回のねらいは
わり算の性質でもある

「元の数とわる数を
両方とも等倍にすると
答えは同じになる」

ということを
自分たちで発見することでした

 子どもたちは、ノートを使って
色々な式を考えていきます

最初は思いつくままに
式を書いていた子どもも
途中で式の中にある
「秘密」に気付き始めました
すると式を
きれいに並べて
順番を考えて
書くように
なっていきました
 どんな式がありましたか?
今は見えていない人にも
見えるように発表できますか?

と尋ねると
4÷1、8÷2、12÷3・・・

すると
初めは困っていた人も

何か見えてきた!

言い出すように
なっていきました
集団で学ぶ良さ
が見えた瞬間でした


40÷10まで行くと

先生、違う道もあるよ!

と ある子どもが言い出しました。

400÷100も!

先生、これ無限に続くよ!

と 発見を楽しむことができました。




これって、4以外でもできるよね!


次の授業では
今回の発見を使ってカードを作り
『割り算の神経衰弱』を
楽しみました
答えが同じになるペアを作れたらゲット! 
具体操作活動は
具体物を扱うことに留まりません

どうしてそうなるのか?

具体物を使って
思考の過程を再現したり
能動的に試行錯誤したりしていくことも
具体操作活動の1つと考えます。

オープンプランの算数では
子どもたちの
実感を伴った理解
につながるよう
様々な工夫を

オープンプラン3年生 算数「円の概念をつかむ」

1つの点から長さが
同じになるように描いた丸い形」

この円の概念をつかむために
子どもたちは
様々な活動を行いました

5㎝×10㎝長方形の段ボールの端にさした
割り箸を円の中心として
段ボールを回して地面に円を描きました
子どもたちは道具をもらうと
校庭の好きな場所に走っていき
座り込んで段ボールを回し始めました

あっできた!
かんたん!

次々に声があがります
黙々と1つ描いたら
その隣にもう1つ・・・
どんどん円を描いていく
子どもの様子が見られました

しばらくすると
周りの友だちが描いた円が
気になり始めました
他の子どもは
どんな円を描いているのか
どのように描いているのか
友だちがやっている様子を観察し
さらに美しい円を描こうと
探究がはじまりました

次の授業では

直線だけで円を描こう

と投げかけました
 子どもたちは

えー!?無理だよ!

と言いながら
半信半疑で活動を始めます

まず円の中心を自分で決め
そこから5㎝の直線を引きます

1本ひいたら2本目 3本目と
どんどん増やしていきます
はじめは 
ただ線を引いている
子どもたちでしたが
突然 
子どもの1人が

あっ、円が見えてきた!

と声をあげました
直線が増えていくにつれて
円がだんだん見えてくる
子どもが増えていきました
教室の雰囲気が
不安から
驚きや感動に
変わっていく瞬間でした

このように
オープンプランの算数では
試行錯誤を
繰り返しながら

自分たちで
物事の概念をつかむ経験

を積み重ねていきます

このような経験を
積み重ねた子どもたちは
自分で学び方の道筋を
考える子どもに成長します










オープンプラン2年生 算数「形を作ろう」

1年生の図形の学習時に
「さんかく」「しかく」
だったものが
2年生では
「三角形」「四角形」
になります

「辺」「頂点」などの
言葉も出てきます
直線の数や角の数にも
着目していきます

そこで
正方形をいくつかに
切り分けたパズル
『タングラム』
を使って図形感覚を養う
活動を行いました

始めはシルエットの例を見ながら
パズルを組み合わせていきます
「ここがちょっとちがう」
「あれ?ここぴったりくっつかない」 
でも いろいろ組み合わせてみたら
「みてみて、犬できた!」
「わかった!こうおけばいいんだ。」
ネコや家、人などもできていきます
次に
自分で好きな形を作りました

シルエットの例を少しアレンジしたり
オリジナル形も作ってみました

「この三角がもう1つあれば、
ロケットができるんだけどな・・・」

やっているうちに、
アイディアやこだわりがでてきます 

様々なピースの形を
くっつけたり
ひっくりかえしたりしながら
これから学習していく「形」への
興味・関心を高めていきます

オープンプランの算数では
このような活動によって
子どもたちの
図形感覚を
豊かにしていきます





オープンプラン1年生 算数「どちらが長い?」

 赤いえんぴつと
青いえんぴつがあります
どちらが長いでしょう?

えんぴつとペンでは
どちらがマスのいくつぶん
長いでしょう?

教科書に載っているのは
このような問題です

実際の授業で行った活動は・・・

だんだん長くしよう(ストロー)
 
ストローをだんだん長くしながら
紙に貼っていきます
赤、青、赤、青、・・・とストローを
色の規則を作って並べる子や
きれいな坂道になるように
長さを調節しながら並べる子もいました

    だんだん長くしよう(紙テープ)
ストローで行った活動を生かして
同じ活動を紙テープで行いました
前回の友達の作品に刺激を受け
全体の作品の質も上がりました
これが集団で学ぶ良さです

    同じ長さを作ろう
身の回りのものの長さと
同じ長さをクリップやシール
はんこうなど色々なものを
つなげて作ります。
子どもたち自身が
教材を選択して
活動を進めました

今回の活動のポイントは4つです

1.子どもたちにとって活動が
わかりやすいこと

2.子ども1人ひとりのペースで
活動を行うことができ
終えることができること

3.同じ活動の中でも
様々な工夫ができること

4活動を通して
教科書の問題を解けて
それ以上の力がつくこと

このように
オープンプランの算数では
個人の活動を主軸に
子ども1人ひとりが思考し
意欲的に学習を
進めていくことを
大切にしています